言うことを聞かない子供にやってみたい15個の方法
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「言うことを聞かない子供にイライラする」
「何度言っても子どもが言うことを聞かないで困る」

たとえ2才や3才の子供でも何度言っても聞かない場合は大変です。
まして、小学校高学年とか中学生になると理屈で反抗してくることもあり始末に負えません。

 

長年にわたって中学校の教員をしていたので、お母さんやお父さんからそういうグチを聞くこともたくさんありました。

もちろん、ある言葉を言ったら急に良くなるなどということはありません。
でも、いくつかの対処法で少しは言うことを聞かせられるようになるかもしれません。

経験上、良かった方法も、深く後悔した方法も載せますので、うっかり地雷を踏まないように注意してお使いください(^^)/

また、年齢に応じてお使いください。

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①頭を叩くなど暴力で言うことをきかせる

力で言うことを聞かせる
子どもがまだ幼いとき、何度言っても言うことをきかない時など、つい手をあげてしまい、後で自分を責める親は多いのでは?

○力づくでやれば、その場で言うことをきかせられ速効性があります
○親の権威を示すことができるので優越感をもてます
○繰り返しやっても慣れないのでいつまでも使えます。

×子供との信頼関係がダメになります
×子どもはいつまでたっても善悪の判断ができるようになりません
×親の顔色を見て動くようになり、他の人の前でわがままを通します
×暴力で育った子は暴力を振るう子になります
×暴力の程度によってはあなたが虐待で逮捕されます

子どもが幼いときは、いたずらした手をピシャリと叩いたりは私もしました。

子どもが小学生の頃に「そんなことしちゃダメ!」といって胸ぐらをつかんだことがありますが、とても後味が悪かったです。

担任した生徒が暴力事件を起こしたときに保護者に学校に来てもらったことがあります。お父さんは相談室に入るなりその生徒を殴りました。まさに暴力の連鎖です(^^;)

 

ただし、命に関わる緊急時には私も使うかもしれません。
例/車道に飛び出そうとする子どもを止めるためにタックルして押し倒すなど…

教  訓
✔ 力で子どもに言うことをきかせていると、子どもは「困った時には力で解決すればいいんだ」と学びます。
✔ 子どもの力が親より強くなった時が怖いです。

 

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②どなる、大声を上げて言うことを聞かせる

手をあげることはダメと自分に言い聞かせながら、イライラする気持ちを抑えられないときにやりがちです。

○子どもは驚いて言うことをききますので速効性があります
○体にあざができたるなどの証拠が残りません
○親の権威を示すことができるので優越感をもてます
○親の強い思いを表現できる場合があります(こんなに本気になっているんだよ…と)

×言葉による威嚇で、基本的にはこれも暴力です
×繰り返していると効き目がなくなるので、さらに大きな声や暴力に発展する危険性が高くなります
×子どもは何が悪かったのかになかなか気づきません

怒鳴らないまでも、強い口調で言うと自分の熱い気持ちが伝わる良さはあります。

ただし、いつも強い口調で言えばまったく意味は無く、ふだんやさしいママが少し大きな声と強い口調で言うときにのみ威力を発揮するというものです。

教  訓
✔ ふだん穏やかなあなたなら、ここぞという大切な場面で強い調子で言って熱い気持ちを子どもに伝える

 

③言うことをきかない時に罰を与える

暴力や大声との合わせ技での罰、暴力や大声ではなく静かに言い渡す罰、その場の思いつきで「もう○○しません」という罰、罰にもいろいろあります。

○簡単にできて子どもに対して効き目があります
○お小遣いをやらない、ゲームやスマホを取り上げる、ご飯を作らない…いくらでも考えつきます
○約束を守れば罰を解除できるので子どもの意識を高めることができます

×特にその場の思いつきでの罰は親子の信頼関係が崩します
×罰を避けるために言うことをきくだけなので、子どもの善悪判断が育たないことがあります
×子どもが成長して親より力が強くなると反撃をくらう可能性が高くなります

ゲームをする時間を守らない時にゲームを取り上げるのはスジが通ります。
特にゲームをする時間を守らせるには有効で私もよくこの手を使いました。

ただし、罰を与えていいのは子どもが作った約束の場合のみす。

 

ゲームをする時間を守らない時に食事を作ってあげないのは関連していないので、子どもの意識は高まりません。
見せしめであり、虐待になりますので要注意です。

暗い部屋に閉じ込める、屋外に出して鍵をかける等、その昔幼い子どものしつけに使われましたが、子どもには恐怖か嫌悪感しか残りません。

現在はこれらはあきらかに児童虐待になりますので要注意です。

教  訓
✔ 罰が良いのはあらかじめ子どもが決めた約束で「○○を守らなかったときは△△を禁止する」にそって行う場合のみ(この場合、約束の履行であって罰ではないが…)

 

④子どもをおどしたり怖がらせて言うことを聞かせる

「言うことをきかないと○○するよ」と言って脅す。○○のところには、叩く、罰を与えるなどいろいろ入れられるし、「そんなことしているとお巡りさんに叱られるよ」などというのも、おどしになります。

○実際には暴力を振るったり罰を与えないのに似たような効果をあげることができます
○手軽に使えるわりには効果が高い

×相手が開き直ってしまうと次の行動が難しくなる
×何度も同じように使っているとしだいに効果がなくなる
×おどすだけだと相手がわかると効果がなくなるだけでなく足元を見られるようになる

本当に手を下す前に予告としてするには効果がありますが、単なるおどしとして使うと子どもの信頼を失いやすいことが考えられます。

教  訓
✔ 本当にする気がないならおどしに使わない

 

⑤子どもの様子を言いつける

子どものことを言いつける
言うことをきかない時に、後で他の人に言いつけて告げ口をする場合です。

ママが子どもが言うことをきかなく手に負えなくなったときに「今日は○○の時に私の言うことを全然きかなくて…」とパパに言いつけるといった…。

自分で怒った上に言いつける場合もありますね。

○人に言いつけることで自分の気持ちが晴れて楽になる
○言いつけたことを子どもが知ると次から言うことをきくことが期待できる

×言いつけた相手が突然子どもを怒る場合があるなど、どう展開するか予想ができない
×言いつけられた人の気が重くなる

自分が何も指導しないで単に言いつけるだけだと単なる責任逃れになる

教  訓
✔ 言いつけではなく、「○○だったから、△△したね」という報告ができるようにする

 

⑥言うことを聞くまで無視する

言うことをきかない時に相手にしないで無視をする、何も話さない、かまうことを放棄する。

○自分から積極的に何かをするわけではないので楽
○子どもが無視されることに耐えられないと言うことをきくので効果あり

×無視してもすぐに効果が出ないなど速効性がない
×無視することが多くなると子どもが愛情不足になる恐れがある

「愛の反対は無関心」という言葉がありますが、場合によっては頭を叩くといったことより子どもに悪影響を与えるかもしれません。

教  訓
✔ 「無視する」のではなく、「待つ」に変えるようにする

 

⑦言うことを聞くまで延々と叱り続ける

手をあげないし大声も上げない、罰も与えないし無視もしない。
そのかわり長時間にわたり叱り続けるわけです。

中には子どもが泣くまで叱り続けるといった方法も…。

○暴力もふるわないし、大声をあげるわけでもないので紳士的な大人のイメージ
○子どもは長時間の説教に耐えられないで言うことをきくかもしれない

×時間がかかるので速効性がない
×言うことをきかない真っ最中の時は静かに話しかけることができない

速効性はないものの、ある程度の効果があるので意外としている人は多いかもしれない。

ただ、子どもが泣きわめいているような状態では使えないし、小学校高学年から中学生などの思春期の子は長い話が大嫌い。

教  訓
✔ 叱る時はポイントを絞ってシンプルに

 

⑧言うことをきく人を使う

人を使って子どもに言うことを聞かせる
言いつけたり告げ口をして一方的に伝えるだけでなく、実際に動いてもらうものです。

子どもが言うことを聞かないことがあった後、奥様が旦那さまに「あの子ったら今日は全然私の言うことをきかなかったので、あなたからガツンと叱ってください」…と。

○自分がやおもてに立たないですむ
○人を頼ることができて楽にできる
○先生や祖父母など、その子が言うことをきいてくれる相手を使える

×速効性がないのでその場で使えない
×自分が全面に出なくてもすむ反面、自分の能力のなさを示すことになりそう
×責任逃れのようで子どもの信頼を失うかもしれない

人と人との相性もあるので、ママが子どもに言っても子どもが感情的になる場合など、おじいちゃんが上手に言ってあげるようなことができます。

教  訓
✔ ここぞというピンポイントで上手に使う


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⑨ごほうびをあげて言うことを聞いてもらう

ごほうびを渡して言うことを聞かせる
言うことをきいたらごほうびをあげるというもの、幼い子なら「お菓子を買ってあげるから言うことをきいてちょうだい」と使えます。

中学生くらいであれば「スマホ買ってあげるから○○してちょうだい」となります。

簡単に言えば、物でつって言うことを聞かせるわけです。

○交換条件に子どもが魅力を感じればすぐに言うことをきいてくれる
○怒ったり脅すわけではなく、平和的に言うことをきかせられる

×ごほうびほしさに言うことをきくだけなので子どもの意識は育たない
×年齢が上がるにつれ、ごほうびの金額も上がってしまう

交換条件的な意味合いが強いので、その習慣が親子の間にできてしまうと、ごほうびがないときにまったく親の言うことが通らなくなる恐れもあります。

教  訓
✔ ごほうびは交換条件ではなく、良いことをしたときに使う

 

⑩子どもが言うことを聞けるようにていねいに説明する

⑦と違うのは叱るのではなく、なぜそうしなければならないかをていねいに説明し教える点です。

×言うことをきかない真っ最中で興奮しているような時には説明なんてできない
×「ていねいに説明」が「長時間の説明」になると子どもには逆効果になる恐れがある

○子どもを納得さえられれば平和的に解決できる
○その場その時でなくても、冷静になった後に説明することもできる

長い時間にならずに、子どもにわかりやすく説明できるには親の力量が必要です。

教  訓
✔ 子どもが「なるほど!」と思えるような的を得た説明ができれば最高

 

⑪子どもが言うことを聞くまで待つ

子どもが興奮して駄々をこねているような時は見守って子どもが落ちつくのを待ちます。

×速効性がないどころか時間がとてもかかります
×周囲に人様がいる場合は少なからず迷惑をかけます
×年齢があがると使えなくなります

○こういう場面ではママは許さないんだと子どもにわからせることができます
○何回か経験すると子どもが学習して言うことをきかない場面が減ります

たとえばスーパーで「○○買って~」といって言うことをきかないとき、周囲に配慮して柱の陰に連れて行き「落ちつくまでここで待っていようね」と言い、あとは根気比べとなります。

教  訓
✔ 怒らず何も言わない親から厳しさを学んでくれます

 

⑫親の気持ちを伝えて言うことを聞くようにする

⑩と異なるのは、「なぜダメか」を理屈で説明するのではなく、「ママは悲しい」「パパは○○にこうしてほしいんだ」と親の気持ちや思いを子どもに伝えるもの。

×日頃の親子の関係がよくなければ使えない。
×何度も使っていると効果が薄れる

○まったく聞く耳をもたない時でも「何も聞いてくれなくてお母さんは悲しい」と情に訴えることができる。
○子どもと親のきずなを深めることにつながる

日頃笑顔が絶えないような明るいママが、「言うことがそんなにきけないなんてママは悲しい」と言って涙を見せれば子どもはハッと気がつくかもしれない。

教  訓
✔ 理屈より情に訴える方が子どもの心に響く

 

⑬あらかじめ子どもに約束を作ってもらう

子どもに約束させる
子どもが言うことをきかない場面を予測して、あらかじめ約束事をするものです。

×まったく速効性がない
×事前の準備が必要
×親子関係が良好じゃないと、子どもから約束を引き出すのが難しい
×幼児には使えない

○約束を守ることがかなり期待できる
○約束事をひとつずつ増やしていくとママはとても楽になる

良いことずくめのようですが、親が約束事を押しつける場合はまったく意味を持たず、あくまでも子どもが自分で約束した場合に限ります。

「いい、今度から○○して! ダメなときは○○するからね」
これは親からの一方的な約束の押しつけで、おどしの一種になります。

 

「ゲームの時間が長くなって勉強のことも心配なんだけど息抜きも必要よね! これからどうする?」
「わかった、宿題を終えてからゲームにする」

「寝る時間も大切だけど時間も決められるかな?」
「夜10時にはゲームをやめて寝る」

「それが守れないときはママどうすればいい?」
「その時はゲームを取り上げてもいいよ」

こんなふうにできなかったときにどうするかを子ども自身が決めれば、罰にはなりません。

 

ただ、こういった親子のやりとりができるかどうかは、それまでの親子の人間関係がとても重要になります。

教  訓
✔ 約束事とできなかった時のことを子どもに決めさせる

 

⑭子どもをほめて言うことを聞くように育てる

言うことをきかないでどうしようもないときにほめるということではありません。

褒めて親子の人間関係を良好にし、子どもに親の言うことを聞けるゆとりをもたせるものです。

×まったく速効性がない
×良好な親子関係を作るのに相当な期間と忍耐、工夫が必要

○いったん良好な関係ができてしまえば後が楽
○親子だけでなく、子どものいろいろな場面での人間関係を良好にしてくれます

ただ単に褒め言葉を言うのはおだてるだけです。

子どもが自分で頑張ったと思う時にタイミング良くほめられたら本当にうれしいと思います。
そのうれしい気持ちの積み重ねが子どもを育ててくれます。

教  訓
✔ 子どもの頑張りを見逃さずにほめる

 

⑮子どもに多様な経験をさせて育てる

子どもに多様な経験をさせることで親子の人間関係をよくして、親の考えや思いが通るようにするものです。

×まったく速効性がない
×子どもに多様な経験をさせるためには相当な期間と工夫だけでなく時間やお金も必要

○いったん良好な関係ができてしまえば後が楽
○多様な経験は単に言うことをきくということだけでなく、子どもを心豊かに育ててくれる

子どもでなくても家の中だけで長時間過ごせば飽きるしわがままも言いたくなります。

いろいろなところに出かけ、ワクワクする体験がたくさんできるなら、そうしてくれる親の言うことをきかないことなど想像できません。

教  訓
✔ 子どもの好奇心や探究心を満たしてあげる

 

子どもは言うことをきかないものと悟る

知人からこんな話を聞いたことがあります。

  • 身内の急病でどうしても急いで子どもを連れて北海道から東京に行く必要があった。
  • 新幹線も考えたが、万が一間に合わないと困るので飛行機を使った。
  • 2歳の子が心配だったが、案の定途中から泣きわめいて何を言ってもダメだった。
  • ベルト着用時だと席を立つこともできず、近くの人から「なんとかしてよ!」などと何度も言われて大変だった。

この状況になれば、誰も子どもに言い聞かせることは難しいですよね。

席を離れて子どもをあやすこともできないとなれば本当に辛い状況です。

 

事前にいっぱい遊ばせて疲れさせて寝るようにしむけるとか、好きなおもちゃをもっていくといった対策も限界があるでしょう。

はっきり言って、こうなれば手の打ちようがないので、ひたすら周囲の人に謝るしかありません。

  • 家で過ごすときに酷いわがままを許さないことを体験させていく。
  • 電車に乗ったときに周囲に迷惑をかけないで過ごせるように体験させる。

それに加えて、先ほどの⑭⑮などを心がけてしていくと、いざ飛行機に乗る場面があっても不安なく過ごせると思います(^^)/

 

いかに日頃の一日一日が大切ということになると思います。

それではまた!

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