子供のやる気を引き出すほめ言葉のかけ方 究極の10選
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「子どものやる気をなんとか引き出したい」

親であれば、そう思いますよね。

ところが、自分が頑張ることはできますが、たとえ我が子でも意欲を高めるのはなかなか難しい。

そして、多くの親が叱ったり励ましたりして失敗します。

 

でも、あなたは違います

これをお読みくださっているあなたはきっと意識の高い方ですから叱っても意欲が高まらないのはご存じですよね。

 

「じゃあ、どうすればいいの?」

とても良い方法があります。

それが子どものやる気を引き出すほめ言葉 究極のやり方10選です。

小学校高学年から中学生、そして高校生といった思春期のお子さんを想定して書いてありますが、幼い子から仕事上の部下といった大人にも通用する方法です。

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子供のやる気を引き出したいならすぐに褒めましょう

高度なほめ方もありますが、まず最初に取り組んでほしい基本的な褒め方を前半で5つ紹介します。

その1つ目はその場ですぐにほめること

これは言うまでもないことで、きっともうやってらっしゃいますよね(^^)/

「シェフに私がチーズを苦手なことを前もって伝えてくれていたんですね。イタリアンと聞いて不安だったけど、チーズなしであんなに美味しい料理が食べられるなんて…。先日はうれしかったわ

例えば恋人同士なら、数日後のこんな言葉にかえってジーンときてしまいます。

 

でも、やっぱり基本は、間髪を入れずにすぐに褒めることですよ(^^)/

特にお子さんは!

 

子供のやる気を引き出すほめ言葉のコツ ①
直後に褒めると子どもの意欲に結びつきやすい

実践済みのことと思いますが基本中の基本なので…。

 

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やる気を引き出したいならワンちゃんのしつけを見習おう

子供は長い話が嫌い
以前、犬を飼っていましたが、
「あら良い子ね、ちゃんと待っていたの? これからもそうしてね」

こう言っても、犬は長い言葉を理解できません。

それより、「ヨシ!」と言って思いっきりなでてあげた方が良いです(^^)/

 

もちろん、子供は犬とは違います。

でも、小学校高学年から中学生、そして高校生の思春期の子どもたちは、とにかくくどい話が大嫌い

 

私の友人の奥さんは、中学1年生の男の子が学校でちょっとした問題を起こしたとき、何と2時間も説教したとのこと(^^;)

「よく頑張ったね!」と
それをちゃんと聞いていた子供に私は感心しました(^^)/

くどい話がダメなのは、実は叱る時だけではなく、ほめる時も同じ。

「やったね!」
「すごいね!」
「いいね!」
「頑張ってるね!」

もちろん、子どもの方を向いてきちんと目を見て声をかけます。

ただ、ここでちょっとしたコツがあります。

 

幼い子には向きませんが、中学生以上なら目を見て言った後にその場を離れて子どもの反応を見ないことも効果があります。

大人の場合を例に挙げます。

たとえば、職場で部長がすれ違いざまに
「今のプレゼン良かったよ!」
と言って振り向きもせずに歩いて行ったら、ジーンとくると思いませんか?

子どもでも反抗期を見せているならこの手は有効です(^^)/

 

子供のやる気を引き出すほめ言葉のコツ ②
短いフレーズのほめ言葉は、特に反抗期の子に効果的

子供のちょっとした変化を見逃さずに、短いフレーズで言って親の気持ちを伝えることがポイントです。

 

結果を褒めない人は残念な結果が…

子供の努力の結果をほめよう
よく「結果ではなく努力の過程をほめよう」という人がいます。

 

でも、これを鵜呑みにして、結果をほめないのはとても残念です。

「今月の営業成績はすごいねぇ」
こんなふうにほめられたらどうでしょう?
うれしいですよね(^^)/

 

子どもだって同じです。

  • せっかく勉強を頑張って点数を上げたのにも関わらず、結果をほめてくれなかったら…。
  • 1年生の時から頑張って部活動で試合に勝ててもほめてくれなかったら…。
「今回の点数、良かったね」
「今日の試合、優勝できてすごいね」

こんなふうに素直に結果をほめましょう。

 

でも、実はこれだけでまだまだ不十分! せっかくの効果が半減になってしまいます(^^;)

「今回の点数、良かったね。これも毎日遅くまで勉強したからだよね、本当にすごいわ」
「今日の試合、優勝できてすごいね。1年生の時からずーっと手抜きしないで頑張ったものね」

このように結果+プロセスをほめれば完璧です!

 

子供のやる気を引き出すほめ言葉のコツ ③
プロセスと結果をバランス良くほめると子どもは変わる

結果だけを見て叱るのは最低!
でも、結果だけをほめるのもNG!

子どものやる気を引き出したいなら、努力の過程と結果をバランス良くほめていきましょう。

 

比較して褒めると子供のやる気が出てくる

子供のBefore Afterを比較する
「えーっ、比較してほめたらダメって言われていますけど…」

おっしゃる通りです。

「おとなりの正子ちゃんは英検3級落ちちゃったんだって、あなたは合格してすごいね」

このように他の子と比較したり、兄弟姉妹で比較するのは、たとえほめ言葉でもダメです。

理由は常に人との比較で考えるようになる危険があるからです。

子どものやる気を引き出したいなら、お子さんの以前の姿現在の姿を比較してほめましょう

「前回のテストの時は短い時間だったようだけど、今回は遅い時間まで頑張っているね」
「この前まで土日の部活練習に文句言っていたけど、この頃は何だか気合いが入ってきたね!」
子供のやる気を引き出すほめ言葉のコツ ④
子どもの以前と現在の姿を比較してほめると効果的

実は他人と比較してほめるのは簡単なんです。

それに比べて、Before After でほめるのは難しいと思いませんか?

だって、とにかくよく見ていないとできませんからね。

 

目上の人の褒め方にヒントがある

大人扱いした褒め方がいい
あなたがお仕事をしているなら、上司をどのようにほめますか?

「社長はいつもバリバリ仕事をこなしてすごいですね」

まさかこんな言い方はしないですよね(^^;)

 

なぜなら、これは完全に上から目線…。

「オレがバリバリ仕事をやるのは当たり前、お前みたいにのんびりと仕事をしている部下に言われたくない!」

このように、場合によってはかえって怒らせてしまうかもしれません。

 

これは、Youメッセージと言われている言葉で、社長がすごい相手が主語になっているので上から目線になりやすくなります。

幼い子どもであれば良いのですが、小学校高学年から中学生、そして高校生といった思春期で大人へと成長する段階の子どもたちには不向きです

「いつも遅くまで勉強やってすごいな!」

これは、主語が書かれていませんが、やはりYouメッセージです。
つまり「○○はいつも遅くまで勉強やってすごいな!」となっていて、主語が子どもになっています。

通用する子もいますが、思春期の子どもにはできるだけ、Iメッセージを使った方が効果的です。

  • 「いつも遅くまで勉強やっていて、勇気づけられるわ」
  • 「いつも食事の後片付け手伝ってくれて助かるわ」
  • 「今日の試合、あなたのプレーする姿に感動したよ」

これらはすべてIメッセージです。

隠れてはいますが、勇気づけられるのも、助かるのも、感動したのも、すべて言っている本人、つまりあなたになります。

 

子供のやる気を引き出すほめ言葉のコツ ⑤
YouメッセージをIメッセージに変えると子どものやる気に結びく

「今日も仕事を頑張ったね」と旦那さんに言ったり、「今日も料理や洗濯を頑張ったね」と奥様に言えば上から目線になってしまい、まるで子ども扱いしているようです。

 

思春期の子どもたちは子ども扱いされるのは大嫌いです。

ぜひIメッセージを活用してください(^^)/

 

さて、ここまでで基本中の基本の5つをご紹介しましたがいかがでしたか?

「こんなの、全部やっているよ」

意識の高いあなたはそう思っていらっしゃることでしょうね。

では次の、もう少し高度な方法(5つ)にお進みください。

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あなたばかり登場しない効果的な褒め方

他の人を使ってほめる
厳しく叱られて伸びる子どももいるかもしれません。

でも、私は現役教師時代、1万人以上の生徒に接してきましたが「叱って伸びる子」にはあまり出会っていないです(^^;)

それに、私だってほめられたら嬉しいし、「よしもっと頑張ろう」と単純に思います(^^)/

 

しかし!
だからといって朝から晩までほめてばかりいたら効果が半減してしまいます。

 

特に反抗期がチラホラ見え始めたら要注意!

あまりほめていると、おだてられているように感じるかもしれません。

場合によっては「子ども扱いしてんじゃねぇよ!」と反感を買うかもしれません。

 

「でも、夫は残業や出張が多くて子どもと顔を合わせることがあまりないので私が言うしかないし…」

そんな時にとっておきの方法があります。

それは他人のほめ言葉を活用することです。

「お父さん、『最近は○○が遅い時間まで勉強しているので、オレも忙しいけどファイトが出るよ』って言って出かけて行ったわ」

「昨日の夕食、あなたが作るの手伝ってくれたのよって話したら、『うん、うまい! いつもより美味しいな』って喜んでたべていたのよ」

 

子供のやる気を引き出すほめ言葉のコツ ⑥
自分だけでなく、他の人を使ってほめよう

他の人というのはパートナーだけとは限りません。

  • 「弟が○○と言って喜んでいたよ」
  • 「先生が○○と言ってあなたのことを随分感心していたわ」
  • 「近所のおばあちゃんがあなたに元気に挨拶されて嬉しかったと言っていたわ」

 

もちろん、ウソはダメです。

ウソをつかなくても子どもに対するほめ言葉を引き出すように、家族や先生、そして近所の人ともたくさんコミュニケーションを図っていきましょう

チクって効果を上げるテクニック

良いことをチクる
「チクる」は普通はあまり良い使われ方をしません。

でも、こういうのはどうでしょう?

「この子ったらね、私がいいよって言ったのに昨日の夕食の後片付けをみんなしてくれたの」
「昨日ね、もう遅いから寝たらって言ったら『テストが近いからもう少し頑張る』だって! 何時まで頑張ったんだか…」

特に仕事の関係で、子どもと接する時間の少ない人を活用すると効果的です。

もちろん、夫婦や家族がお互いに気づかなかったことを補え合えれば最高です(^^)/

 

子供のやる気を引き出すほめ言葉のコツ ⑦
自分だけでなく、他の人の前で良いところをチクる

方法は、他の人の前でほめるばかりではありません。

思春期や反抗期のお子さんであれば、本人が目の前にいないときにほめるとさらに効果的!

 

たとえ本人に聞こえなくても何となく伝わるものですよ(^^)/

ちょうどその時に近くを通って、ほめ言葉が耳に入ったりすればもう最高です(^^)/

 

最高の気分にさせて効果をあげるほめ方とは

ほめてほしいところをほめる
さて、あと3つ、ここからが重要なポイントです。

それは、ほめてほしいと本人が思うところをほめること

 

たとえばある女性がスカートを新調したときに、それに気づいて「そのスカート素敵ですね、とてもセンスがいいと思います」そう言われれば嬉しいですよね。

逆に、ダイエットをして3kgもやせたのに、2ヶ月間美容院に行っていない髪型をほめられてもあまり嬉しくないでしょう。
そこじゃないっ!て(^^;)

 

子どもも同じです。

たとえば今までと同じ時間、同じように勉強していたのに、「昨日は遅くまで頑張っていたね! すごいすごい!」と言われれば「何見てるの?」と、かえって不信感につながってしまいます。

 

これはテクニックではありません。

とにかくお子さんをよく見ていて、本人が頑張っているところ、本人がほめてほしいだろうなと思うことを見つけることです。

 

子供のやる気を引き出すほめ言葉のコツ ⑧
ほめてほしいところを褒めると子どもはやる気がでる

久しぶりに自分の部屋をきれいにした子どもに、すぐ気がついて「お部屋キレイにしたね、何だか私まで爽やかな気分になったわ」などと言われたら嬉しいじゃないですか。

 

何のためにほめるのか、それはほめた相手に気分良くなってもらうためです。

  • 部屋をキレイにする = ほめられる = 気分良くなる
  • 勉強する = ほめられる = 気分良くなる

人間は苦痛を避けて快楽を求めると言われていますので、勉強することと気分が良くなることが結びつけば意欲さらに高まります

 

高度なテクニックを使いこなす① 将来に有効な褒め方

子供をエサでつらない

  • ほめられると頑張れる
  • 何かをするとごほうびをもらうのでまた行う
  • お金をもらうので頑張る

これらはすべて外発的動機です。

私たちが仕事をして給料をもらうのは、正に外発的動機で頑張っていると言えます。

 

全英女子オープンで優勝した渋野日向子さんは、樋口久子さん以来、男女通じて42年ぶり史上2人目の快挙を達成し、「スマイル・シンデレラ」として脚光を浴びました。

彼女はこの大会だけで賞金7200万円、国内賞金と合わせると1億5000万円となります。

 

今後、スポンサーなどと高額の契約が結ばれると思いますので、仮にここでゴルフをやめても生涯困らないお金を得ることになります。

 

でも、彼女はゴルフをやめないですよね(^^)/

なぜなら、全英女子オープン優勝時に味わった充実感、満足感、高揚感、これらを経験したからです。

きっとさらに頑張って、こういった成就感をまた得たいと思うでしょう。

 

賞金を得るために頑張るのは外発的動機付け、こういった成就感を得るために頑張るのが内発的動機付けです

簡単に言えば、エサで釣るのではなく、成功体験をいっぱい経験させましょう、ということです(^^)/

 

子供のやる気を引き出すほめ言葉のコツ ⑨
子供をエサでつらない

成績が上がったらお小遣いを上げる、iPhoneを買ってあげる、これらは外発的動機付けです。

 

誰にでもすぐに実行できたり、短期間で効果が現れるといったメリットがある一方で、常に与え続けなくてはならないので持続性に欠けます。

また、外発的動機付けになれると効果がなくなり、より強い動機付けが必要になるだけでなく、せっかく育ち始めた内発的動機付けを弱めてしまうといったデメリットもあります。

 

たとえ時間がかかっても、子どもが成人したり、独立する前にお子さん自身の成功体験を増やし、成就感や高揚感をたくさん味わわせ、内発的動機付けで動く人に育てたいものです。

 

子どもの外発的動機付けを高めるためには次のような工夫が考えられます。

  • 子どもができることに大人が安易に手を出さない
  • いきなり難しいものを子どもに与えないで、自分の力でできそうなことに取り組ませる
  • 子どもがやったこと、がんばったことを認め、ほめて(外発的動機付け)本人の気分を最高にしてあげる(内発的動機付けを育てる)
  • たとえ結果が思わしくなくても頑張った姿勢を認め、以前からの成長をほめる
  • 子どもが喜んでいることに共感する。
「ほら、パパすごいでしょ!」
「ほんとだぁー、すごいなぁ!」

という家庭と

「ほら、パパすごいでしょ!」
「そんなの大人なら誰でもできるよ」

という家庭では5年後、10年後がまったく変わってきます。

 

高度なテクニックを使いこなす② バリエーションが広がる褒め方

質問することでほめる
子どもだけじゃなく、大人だって同じことの繰り返しは慣れが出てきてしまいます。

ほめることも同様、いつも同じようにほめていたのでは高い効果が期待できません。

単調にならないために

  • ⑥たくさんほめるなら他の人を使っちゃおう
  • ⑦他の人の前でほめる

といった方法を紹介しましたし、時にはごほうびもいいと思います。

 

その他にも有効な方法があります。

それは、質問を使ってほめるやり方です。

「今まで英単語を覚えるのが苦手と言っていたのにね、ねぇどうやって覚えたの?」
「今回の大会だったんだって?決勝戦が終わったときどんな気持ちだった?」

親子関係が良好なら、そう聞かれれば得意になって「それはね…」と教えてくれたり、「決勝戦が終わったとき? あの時の気分と言ったら…」と自慢話をしてくれるでしょう。

直接ほめ言葉はかけていなくても、本人が気分良くなれば内発的動機を高める効果があって、子どものやる気を引き出してくれます。

 

子供のやる気を引き出すほめ言葉のコツ ⑩
質問を活用して子供を褒める

パソコンやスマホの操作などは子どもの方がよく知っていたりします。

何でも親が優れているように振る舞わないで、「すごいね、そんなこともできるんだ。教えてくれる?」と質問してみてはいかがでしょう?

※こんな記事もあります
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まとめとして重要な目線について

子供のやる気を引き出す
子どもを良い気分にさせることと、おだてることや機嫌とりをするは違います。

あくまでも子どもの内発的動機付けを強めるのがねらいです。

 

そして、そのためにいちばん大切なことは上から目線にならないこと。

それは、子どもを一人の大人だと思うくらい尊重することで可能になります。

 

簡単なチェック方法があります。

 

子どもに何かを言う前に、このまま大人に言ってもいいかしら?と確認してみるんです。

「将来のために、もっと成績が上がるように頑張らないと!」

これを旦那さんに置きかえてみると…
「将来のために、もっと給料が上がるようにお仕事頑張らないと!」

これで頑張ってくれる旦那さんは少ないでしょうからダメですね。

 

チェックは有効ですが、いつもこんなチェックなんてできません(^^;)

そんな時には感動を表す言葉を多用すると無難です。

  • へぇー そうなんだ!
  • すごいなぁ
  • いやーっ、ビックリしたわ
  • うれしいなぁ
  • ジーンときちゃった
  • 胸が熱くなったよ
  • 本当に心打たれたよ
  • うれしくて胸がいっぱい
  • ありがとう ←これが最高!

それではまた(^^)/

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