反抗期の中学生男子が口をきかない時の賢い対応
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話しかけても返事がない。
話しかけても振り向いてもくれない。

そんな時、つい「なんで黙っているの!」と言いたくなりますが、言ったら親の負けです(^^;)

「うるさいなぁ!」
「ウザいんだよ!」
「黙れ ババア!」

あんなに可愛がって大切に育ててきた子供に、そう言われてショックを受けない親はいないでしょう(^^;)

 

そこで、つい

「親に向かって何てこというの!」
「ちょっとここに来なさい!」

こんなふうに言いたくなりますが、言ったら親の負けです。

 

「エーッ 何でですか?」
そう思いますよね!

でも、そのワケはこの先を読んでいただけれればわかります(^^)/

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反抗期の中学生男子って悪い子になったの?

思春期の反抗は、女子にも見られますし、小学校高学年から高校生までと幅広く見られます。

そして、渦中にいらっしゃる親御さんからよくお聞きする悩みは次の通りです。

✔ わがまま
✔ 口をきかない、話さない
✔ 返事をしない
✔ 口答えする
✔ 馬鹿にする
✔ 口が悪い、うざい・死ねと言う
✔ 嘘をつく
✔ 約束を守らない
✔ 部屋にこもる
✔ 物にあたる・物を壊す
✔ すぐキレる

ただ、言葉が乱暴になったり親に反抗するからといって、決して悪い子になったわけではありません。

むしろ、今まで親の言う通りに、あるいは言いなりになってきた子どもから

自分で考えて、自分で決めて、自分で行動する大人になろうと必死になっているんです。

 

だから安心してください!

 

反抗期(思春期)を上手に乗り越えると、お子さんは一気に大人への階段を駆け上がっていきますから(^^)/

 

でも、先ほども触れたように、この時の接し方を間違えると、反抗期を長引かせたり、ホントは経験しなくてもいいような修羅場を通らなければならないこともあります。

 

「じゃぁ どうすればいいの?」
「やり方を教えてよ!」

そう思いますよね。

 

では、こういった反抗期の中学生男子の扱い方、対応の仕方について書いていきましょう。

もちろん、女の子にも通用するでしょうし、小学校高学年の子や高校生にも通じることです。

 

ちなみに、私(空飛ぶミケ猫)は30年近く中学校で教員をし、自分自身も男の子(既に成人)を二人の子育ての経験があります。

さらに思春期の子どもの対応に悩む親御さんのご相談に長年にわたって携わってきました。

 

その経験を元にしたお話だと思って参考にしていただければ幸いです。

 

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反抗期で口をきかない子にはこんなワケが…

幼い子の延長ではないんです

お子さんが小さい時の記憶が私たちにはあります。

どうも、この記憶が思春期・反抗期の子どもの対応の邪魔をするんです。

 

幼い子どもにも、イヤイヤ期という反抗期がありますが、それでも幼い子は従順で親の言うことを素直に聞きます。

ほめたり、おだてれば喜ぶし、叱れば泣いたり、言うことを聞くようになることが多いですわけです。

 

だから、その感覚のまま思春期のお子さんに接すると皆さんショックを受けるわけです。

「今まではこんなじゃなかった」
「何でも話してくれたのに」
「言うことを聞いて素直だと思っていたのに」

でも大丈夫!

ただ、先ほども触れたように、決してお子さんが悪い子になったわけではないこと、これをまずしっかり押さえてくださいね。

 

反抗期は大人になる変革期

反抗期は別名、思春期とも言われますが、要は大人になる変革期です。

 

どうでしょう?

あなたのお子さんが30歳になった時のことを想像してみてください。
(25歳の時のお子さんなら、あなたは55歳になっている-----という話はおいといて(^^;))

 

30歳のお子さんが、「赤いたぬきと緑のきつね、どっちがいいかなぁ?」って聞いてきたらどう思います。

①「まぁ、30歳になっても私を頼ってきて、可愛いったらありゃしない!」

②「はぁ? そんなもん、自分で決めんかい!」

 

正直言って、①を選んだあなたは超危険な気がします(^^;)

 

②を選んだあなた! 私と一緒です(^^)/

だって、30歳にもなって、いちいちそんなことを親に聞いてきたら気持ち悪いですよね(>_<)

 

何回も言いますが、今、あなたのお子さんは大人になろうとして必死なんです。

ちょうど幼虫がさなぎになって羽化する時のように、劇的な変化が心や体の中で起きているんです。

 

そこで、次のような疑問をもつ方がいらっしゃると思います。

「大人になるため成長しているなら、何で乱暴な言葉を使ったり、すぐに怒ったりするんだろう?」

 

多くの生徒を見ていると、思春期を乗り越える流れは大きく2つあるような気がします。

✔ 今までの既成概念を壊して、自分で一から作っていく方法

✔ 今までの既成概念と自分の考えを、少しずつ入れ替えていく方法

 

どちらかというと、男子は全部壊してから自分の考えを作ろうとする子が多く、女子は内側から徐々に変わるイメージが強いです。

男子の反抗期が激しくなるのは、大人から言われたことの多くを否定して、最初から自分の価値観を作ろうとするからかもしれません。

そして、それがなかなかうまくいかないから、いつもイライラしたり、すぐに怒ったり…

 

そう受け止めてはいかがでしょう。

 

反抗期真っただ中の中学生男子に一番いい対応

それは、子ども扱いしないで一人の人間として尊重してあげることだと思います。

親がすべて優れているとは限らない

多くの親は、お子さんが小さい時に、次の様な気持ちで接することが多いのではないですか?

・いつも親が優れていて、子どもは親に従うもの
・何かを教えるのは親で、子どもは教えてもらうもの

・親の方が何でもできて、子どもは未完成の状態だ

先ほど、「お子さんが小さい時の記憶が邪魔をする」と書きました。
そう、このイメージのまま反抗期の中学生に接するからうまくいかないんです(^^;)

 

お子さんが思春期になったら

・子どもの方が親より優れている点を見付けること
・子どもから教えてもらえることを探すこと

・子どもの方がよくできて、親の出来ないことに気づくこと

こんな考え方を持てる親はとても賢い対応ができるのではないでしょうか。

 

たとえば

「スマホの使い方がわからないから教えてくれる?」

「パソコンのソフトを買ってきたんだけど、インストールの仕方、わかる?」

こんなふうに、対等の大人のように接するのがコツなんです(^^)/

 

会話も普通の大人に話すようなイメージで話してみてはどうでしょう。

×「早く起きなさい!」…相手が大人ならこんな言い方はしませんよね。

○「明日は○○があるから、○○時には朝ごはんにするけどいい?」

 

子どもと同じ土俵に上ってはいけない

親子の言い争いは些細なことから始まることが多いです。

○○してくれる?

子ども
今、忙しいから無理!

簡単にできるからお願い!

子ども
だから、無理って言ってるじゃん

そんな言い方しなくたっていいでしょ!

子ども
うるさいなぁ 簡単なら自分でやればいいじゃん

親に向かって、なんてこと言うの!

 

これではまるで子どもと同じ土俵の上で勝負していると思いませんか?

 

子どもをひとりの大人のようなイメージでいってみたらどうでしょう。

○○してくれる?

子ども
今、忙しいから無理!

わかった、じゃぁまた今度お願いね

そして、あきらめずに何度も声をかけるんです。
※もちろん、同じ日にしつこく言うのはNGですが(^^;)

 

子どもと同じところに立って真っ向勝負することも大事な時はありますが、年柄年中、上のようなやりとりをしていると、いずれ子どもは親を見下すようになります。


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大人扱いすることと言いなりになることの違い

反抗期があることを喜ぶ

最初にも書きましたが、反抗期は大人になるための変革期です。

だから反抗期がないというのは、むしろ心配なんです。

一見、楽なようですが、その弊害は後からやってくることが多いです。

 

反抗期がないことの怖さ

あまりにも物わかりの良い親の場合、お子さんに反抗期が起きないことがあります。

だって、反抗する材料がないですからね(^^)/

 

でも、それがお子さんの言いなりになっているような状況であればとても心配です。

まだ子どものうちはいいですが、大人になってしまうと、子どもの言うことをすべて満たすことはできなくなりますから。

子ども
新しい服、買ってくれる?

いいよ

子ども
スマホがほしいんだけど

わかった、いいよ

子ども
バイク買ってよ!

いいよ

こんな状態になったら大変です。

さらに…

子ども
彼女がほしいんだけど探してきて!

って言ってきたらどうします?

 

反抗期 口をきかない時の受け止め方のまとめ

どうでしたでしょうか。

反抗期(思春期)を大人へ変わる大切な場面と考えて子供の優れている点を見つけてみては…。
(親が全て優れているわけではないですから)

そして、子どもと同じ立場で勝負しようとせずに、まるで子どもを手のひらに乗せるような大らかな気持ちでいってみては…。

 

最後にとっておきのコツをひとつ!

それは
「去る者追わず、来る者拒まず」です。

 

よくありがちな悪い例

・子どもが黙っていると「どうしたの?」とつい聞いてしまう
・子どもが答えないでいると「何とか言いなさいよ!」と怒ってしまうことがある
・子どもが何か聞いた時に「ちょっと待って!」と言ってしまう
・子どもが相談があると言うと「忙しいから後でね」と言ったまま忘れる
・子どもが困っているとすぐに手伝う
・子どもが悩んでいる様子がわかると聞き出してすぐにアドバイスする

 

心がけたいこと/去る子どもを追わず、来る子どもを拒まず

・子どもが帰ってくるなり「バタン」とドアを閉めても放っておく
・子どもがふさぎ込んでいてもすぐに問いたださないで注意深く様子をみる
・子どもが話しかけてきたら、手を止め顔を上げて話をよく聞く
・子どもが相談してきたら、自分の失敗談も含めて親身に相談にのる

さぁ、大切なお子さんが大人への階段を、一歩一歩踏みしめて上がっていく様子を温かい目で見守っていきましょう(^^)/

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