ここでは、これを知っておくと反抗期の子どもにいちいち腹を立てる必要がなくなる
そんな、反抗期のお子さんを抱えて悩んだり困っているママに役立つ内容をまとめています。
小学校高学年から中学生くらいになると反抗的な言葉や態度が増えてくることがあります。
「わかってる!」
「しつこいなぁ」
これくらいはまだかわいいとして…
「うるせえな ババア!」
「キモいから来ないで!」
ここまで言われると、我が子だけに、さすがにイライラしたり落ち込んだりしますよね(^^;)
そんな時に
「反抗は自立している証拠、我が子の成長を喜びましょう」
こんな言葉で子どもを放っておくことを勧める人がいます。
B「でも、子どもにそんなこと言われて腹が立つし…」
C「確かにそうかもしれないけど心配で心配で…」
あなたはどうでしょう?
本当に放っておいていいのか、見分けるヒントは子どもの見せる3つの顔にあります。
反抗期の中学生が見せる3つの顔を見分けよう
でも私は心配性だからCかな(^^;)
中学生の反抗期の3つのタイプを見分けるコツとは…
タイプを見分ける方法、それはお子さんの反抗の相手が誰(何)であるかがポイントです。
一見、すべてのことに対して反発したり反抗しているように見える思春期の子どもです。
でも、
・先生から反抗的な態度だとは言われたことがない
そんなことってありません?
私たち大人が相手や立場に応じていろいろな顔をもつように、子どもたちも同じように顔を使い分けているんです。
それをわかってあげないで頭ごなしに怒りつけたり、成長のしるしとして放っておいてはダメなんですよ(^^;)
思春期の子のもつ3つの顔の特徴とは
3つの顔と、さらにその中でのバリエーションを次のように考えてはいかかでしょう。
A:親に見せる反抗期の顔
・親に対する態度とおじいちゃんやおばあちゃんに見せる顔が違うことがあります
・祖父母でも同居しているか別居しているかによっても違うかもしれません
・兄弟姉妹でも年齢の上下や性別が同じか異なるかによっても違うことがあります
※親だけでなく、いわゆる身近な家族など身内に見せる顔ですね。
B:友達に見せる反抗期の顔
・友達と先生に見せる顔も違います
・塾の先生や近所の人に見せる顔があります
・駅やコンビニで会う人に見せる顔もあります
※身近な人以外に見せる顔です。
C:自分の内面に向き合う時の顔
・自分の性格に向き合う時の顔
・勉強や部活動や習い事に対するときの顔
・進学や就職など進路の問題に向き合う時の顔
※特定の人ではなく自分自身と向き合う時の顔です。
※すべてイラストのような顔を見せるわけではありません。あくまでもイメージです(^^;)
では、それぞれの特徴と、親として接するときのコツを考えていきましょう。
反抗期で口答えする子へのとっておきの対応
コツ:同じ立場に立つが同じ土俵で戦わない
Aの場合のお子さんとお母さんの関係は次のイメージです。
母親はもちろん、家族には安心感があり、甘えを出すことができるので、他の人に対する顔とはまったく違う面を見せることが一般的です。
そして、日頃の家族関係から母、父、兄弟姉妹、祖父母に見せる顔も微妙に変わってきます。
せっかくアドバイスをしてあげたのに
子「うるさいなぁいちいち」
「注意したわけではないし、何度も言ってないのに何で怒るの?」
そう思ったことはありませんか?
思春期は自立の準備期ですので、人から何かを言われたり指示をされることを嫌う傾向があります。
ですから、良かれと思ってもアドバイスは控えるのが賢明、まして頭ごなしに怒るのは逆効果です。
ではどうすればいいのか?
それは求められたときにタイミング良くサッと手を差し伸べることです。
親や大人を前面に出した叱責や指導はもちろん、アドバイスも控えましょう。
親子の関係だとつい何かを言いたくなる場面はたくさんありますが、相手を一人の大人の人間だとイメージしてみてください。
親「そんなときは○○するの、ほら」
近所の人にこうは言いませんよね(^^;)
まして
「ダメでしょ! そんなことしちゃ!」と近所のおじさんに私は言えません…。
近所の大人同様に、子どもに対しても同じ大人同士というイメージを持つとうまくいきますよ(^^)/
つまり、口に出して言う前に心の中で言ってみて、大人の人に言ってもいい言葉かどうかを確認してみるんです。
夫に言ってみるイメージだといいかもしれません(^^;)
次のように×の言い方ではなく、○の言い方ですね(^^)/
○お風呂できているわよ
×こんな時間まで誰と飲んでいたの!(こんな時間まで誰と遊んでいたの!)
○遅い時間まで大変だったわね、ご飯食べられるわよ(^^)/
×もっと真剣に仕事しないと給料上がらないわよ!(もっと真剣に勉強しないと成績上がらないよ)
○最近、お仕事大変みたいね、お疲れ様!(最近、勉強がなかなか大変みたいね、お疲れ様!)
最初にあげたコツの中の同じ立場に立つというのはこういうことで、親から幼く見える我が子であってもひとりの人間として尊重して接するとうまくいきやすいです(^^)/
※注※ 子どもに接する時に腫れ物に触るように神経質になることとは違いますし、子どもの言うことを何でも聞くといった甘やかしでもありません。
子どもの攻撃を上手にかわす方法はテレビにあります
次にコツの中の同じ土俵で戦わないということについて
親『親に向かって何てこと言うの!』
子「しつこいんだよ!」
親『何度言っても出来ないくせに!』
どこの家庭にもありがちなやりとりです。
さらに自分の部屋に行こうとする我が子を捕まえて説教を始めたら最悪で、落としどころがみつからなくなってしまいます。
そんな時には同じ土俵に立って戦おうとしないで、お子さんを自分の手のひらに載せているイメージで、上手にスルーしましょう。
親『ハイハイ、ババアですけど…』
子「しつこいんだよ!」
親『アララ 初めて言ったんだけどなぁ…』
テレビ番組を見ていると人気のある司会者は実に上手です。
・明石家さんま
・マツコ・デラックス
・上田晋也
彼ら(彼女?)はゲストやお客さんから、どんなことを言われてもムキになることなく上手にかわします。
まぁ、ムキになっているような演技はしますけど(^^;)
時にはチクリと皮肉を言うことがあっても決して嫌みにならず、クスッという笑いに結びつけてしまいます。
もちろんアドリブもあるでしょうが、台本に折り込んでいたり、リハーサルで綿密に作りあげる場合が多いようです。
我が子の言うセリフなんて限られています。
「ウザい」と言われたら…
「どっかに行ってしまえ」と言われたら…
その時にどう言って格好良くスルーするかあらかじめ考えておくと気持ち良く相手ができます(^^)/
大切なのは、同じ立場に立ってムキになってしまわないこと。
お子さんを手のひらに載せているイメージでここは心広くいきましょう。
反抗期の中学生が教師にとる態度には要注意の理由
コツ:子どものもっている顔を頭に浮かべてみる。
Bの場合について、ここでは家族以外に見せる顔をひとくくりにまとめました。
当然、その中でも友達と先生に見せる顔は違うし、同じ先生でも担任や部活の顧問に見せる顔と他の教師に見せる顔は違ってきます。
ですから同じクラスの特定の人を避けていたり、ある先生にだけ反発するといったこともあまり心配はいりません。(エスカレートの程度がひどい場合は別ですが…)
心配なのは次の状況です。
・親だけでなく、先生にもクラスメイトにも同じ部活動の子にさえ反発している
これについてもう少し詳しくみてみましょう。
先生に反抗するが親には素直な我が子は安心?
家の中ではどんなに良い子でも、全員の先生に歯向かったり多くの同級生を敵に回しているようなら心配です。
よほど酷い学校でダメ教師、さらに親がすばらしい人格者ならアリかもしれません。
でも、そうでなければ要注意!
もしかして…
・子どもが言ってくることはその通りにしてあげる
…なんてことはないでしょうか?
簡単に言えば、親が子どもの言いなりになっている家庭でおきているケースをたくさん見てきました。
学校(社会もそうですが)は大勢が共同生活をする場ですので、全員のわがままは通りません。
時には我慢したり、他の人に合わせることが必要な場合もあります。
ところが、家でわがまま放題に育った子はそれができません。
だから集団から浮いてしまい、指導する先生に反発するんです。
そして何でも言うことを聞いてくれる親には逆らわないようにする(^^;)
親「そうですかぁ、家では素直に何でも言うことを聞くんですけどねぇ」
まるで「学校の教師の指導力がないんじゃないの!」というようなケースの親は超心配(^^;)
生涯、自宅に引きこもってもいいなら別ですが、いずれお子さんを社会に出したいなら親の姿勢を変えるのが一番です(^^)/
さぁ、お子さんが見せる顔をあれこれ想像してみてください。
先生や友達が話してくれる我が子の姿を思い出してみてください。
誰もが、どうしても相性の悪い人はいるもので、子どもだって同じです。
でも、家族以外はみんな敵といった状態の時は子どもの言いなりになっていないかチェックしてみましょう。
※親だけでなく、先生にもクラスメイトにも同じ部活動の子にも反発している…これについては最後に触れますね。
反抗期で勉強しない子に言っていけない親の言葉
コツ:言葉でコントロールしようとしない
今まであげた2つは、どちらも子どもと外部との関係での反抗や反発でした。
3つ目のCで見せる顔は自分自身と向き合う時の顔です。
・自分の性格に向き合う時の顔
・勉強や部活動や習い事に対する顔
・進学や就職などの進路に向き合う時の顔
子どもは子どもで、気になるし何とかしなければと思っているけど、なかなか一歩が踏み出せない、それでいて他の人から言われることを極端に嫌がる、自分の子ども時代を思い返せばわかりますよね(^^)/
親「さっさと部屋に行って勉強しなさい!」
親「高校は○○以外はダメだからね」
このような言葉をかけても効果があるどころか逆効果になることの方が多くなります。
また、それ以外に次のようなものを抱えていることもあります。
・性に関する悩み
・異性に関する悩み
これらはさらにデリケートな面をもっています。
子どもがひとりで過ごす部屋に突然ノックもしないで入ったり、子どもの悩みを茶化したり、からかうなどは最低です。
・勉強しない子にいくら「勉強しなさい」と言っても勉強するようになることはありません
・悩んでいたり困っている様子でも無理に聞き出そうとしたり、根掘り葉掘り話を聞いても解決しないことが多いでしょう
ではどうしたらいいのか、一言で言えば言葉でコントロールしようとしないことです。
親の立場でできることがたくさんあるのですが、具体的に触れると長くなりますので、別のページにまとめますね。
何でもかんでも反発する子はダメでしょうか?
最初の図をもう一度ご覧ください。
どうでしょう?
いつもイライラして怒りっぽくて、すべてのことに対して反発してくるように見えても、こうして考えると場面によって顔を使い分けているのがおわかりいただけたと思います。
ですから、親にいくら憎まれ口を叩いても、友達や先生と良好な関係ができているなら過度な心配は無用です。
それこそ成長のしるし、自立の過程である証拠と思って、ふところを広く持ち、同じ土俵で戦わないように心がけ、上手な切り返し方を工夫していきましょう(^^)/
ただし、親だけでなく、何でもかんでもすべてのことに反発しているような場合、闇を感じます。
その原因がどこにあるのかを探り、何らかの対処をしていくことが大切だと思われますので、必要に応じて学校の先生に相談するなり、相談機関を活用していきましょう。
最後まで読んで頂いてありがとうございます。
感想やご意見をお待ちしています(^^)/